プロジェクトNo.18 好きな映画監督は誰ですか?

■5位には1997年のヴェネチア映画祭で、『HANA-BI』がいきなりの作品賞に選ばれ、日本中を驚かせた北野武監督が登場。

それまで、ビートたけしとしての北野監督しか知らず、外国からの高い評価に驚いて、慌てて映画館へ走った人も少なくないだろう。「独創的である。(29歳・男性)」という意見の通り、画面に流れる間合いと独特な映像で、2003年には『座頭市』で同じくヴェネチア映画祭で監督賞を受賞するなど、活躍が続いた。

6位にはテレビドラマの脚本で人気を得た後、『ラヂオの時間』で映画監督デビューを果たした、三谷幸喜監督が入る。

「おもしろい作品を作るから。(49歳・女性)」や、「脚本が面白いから。(51歳・女性)」という意見にあるように、「面白いから」という支持理由をあげた人が多くみられる。ちょっとしたブラックユーモアや、独特な台詞回しで観客を巻き込み、笑いのツボをつくところが、人気の理由なのかもしれない。

 

【その他の意見】

  • 三谷ワールドは独特の雰囲気があります。(大阪府,女性,40歳,主婦)
  • 人物が変わった人だから(神奈川県,女性,37歳,主婦)
  • 脚本が面白いから(福井県,女性,51歳,主婦)
  • 「ラジオの時間」で、その才能に吃驚した。(東京都,男性,54歳,その他)
  • 脚本も面白いが監督作品も面白さが隅々まで行き届いている。(宮城県,女性,48歳,主婦)
  • どの映画も個性があり、独特の空気感が好き。(北海道,女性,38歳,サービス/カスタマーサポート)

結局、スピルバーグ監督は、これらの並み居る日本人名匠たちをおさえて、堂々の第1位を獲得したわけだが、日本国内で行ったアンケートにもかかわらず、この結果をどう考えたらよいのだろう。
彼を著名にした1975年公開の『ジョーズ』のごとく、日本人監督をガブリと噛んだ西洋鮫に、和製鮫たちは太刀打ちできなかったということだろうか。今後はさらに先達以上の大きな情熱を持ち、世界の映画界に旋風を巻き起こす、若い和製鮫が誕生することを、切に希望する。
・・・ということを書いている最中に、第60回カンヌ映画祭で、お笑いコンビ、ダウンタウンの松本人志氏が監督及び主演を務めた『大日本人』が「監督週間」部門でワールドプレミア上映され、更に河瀬直美監督が『殯(もがり)の森』で、グランプリを受賞した。これぞまさに以心伝心?

(フリーライター 山本美奈子)

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執筆:山本美奈子
編集:長野稔樹(株式会社らくいち)

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