プロジェクトNo.19 好きなお笑い芸人は誰ですか?
■その次に支持されたのが、これも関西出身のお笑い芸人ダウンタウン。
「2人のボケと突っ込みは天下一品である。(43歳・男性)」や「思いっきりのボケと、するどいツッコミが好きです。(37歳・男性)」の意見にあるように、共に強い個性を持つ2人のメリハリの効いた「ボケ」と「ツッコミ」が、漫才師としての可笑しさを際立たせるのだろう。大正末期から昭和初期にかけて、吉本興業宣伝部によって、平安時代から受け継がれてきた芸能が「漫才」と名づけられ、その後のラジオやテレビの普及により、広く全国に普及していった。現在は東京で活躍するダウンタウンは、両者とも関西の出身。ということは、他の地域で育つ人間より、吉本興業による漫才や新喜劇を、幼少時より見聞きする機会を多く持った可能性は高い。お笑いが深く生活に根づいた土地で育った者が持つ、ボケとツッコミのセンスで、人々を魅了しているのだろうか。
【その他の意見】
- 松本さんの天才的なトーク。(神奈川県,女性,39歳,その他技術者)
- 2人のボケと突っ込みは天下一品である。(兵庫県,男性,43歳,専門職/管理職)
- 大笑いできるのはダウンタウンだけ。(広島県,女性,34歳,主婦)
- 松本さんの頭の回転が速い。この人も天才肌。(福岡県,女性,32歳,事務職)
- 思いっきりのボケとするどいツッコミが好きです。(神奈川県,男性,37歳,営業/マーケティング)
- ごっつええ感じ。特におかんとまーくんが行く。(大阪府,女性,42歳,大学・大学院生)
- フリートークも面白い(新潟県,男性,32歳,その他技術者)
■そして第3位がビートたけしさん。
お笑い芸人としての名前を、「ビートたけし」、映画監督としての名前を、「北野武」と使い分けていると聞くが、何故かアンケート回答者の3割は、彼の名前を「北野武」と記入していた。これも、お笑い芸人としてのビートたけしさんだけでなく、映画監督としての彼に人気がある証拠だろう。「色々なことに長けているから。(37歳・女性)」、「頭がよい。(60歳・男性)」という、芸人としての面白さを褒める意見よりは、お笑い外での知性に支持を示したコメントが目立った。
続いて、票を集めたのが、「オリラジ」こと、オリエンタルラジオ。
2003年に、日本テレビが放送を始めた、バラエティ番組、『エンタの神様』で、若者を中心に人気を博している、新興お笑い芸人達の一員でもある彼らは、そのアップテンポなノリと、ビジュアルの良さで若い女性ファンが多くいるという。「あっちゃんかっこいいー。(36歳・女性)」や、「格好が良いから。(43歳・女性)」というように、笑いだけでなく、その格好の良さが人気を集めるキーワードのようだ。
そして、5位にランクインしたのが、セーラー服姿の美しい女装で、今回のアンケートでは85%が女性からの支持だった、桜塚やっくん。
こちらも、日本テレビの『エンタの神様』から人気に火がついた芸人だ。「きれいだから。(20歳・女性)」や、「かっこいいし、かわいいし、メイクもうまいから。(19歳・女性)」という意見にある通り、お笑い芸人を評価しているというよりは、アイドルを支持する女性たちの意見に近い。
時代により、受け入れられるものや、価値観に差が生じるのは仕方のないことだ。インターネットの普及で、今の流行が時代遅れになるテンポも、一昔前よりも速くなっている。そして、人気者も一極集中ではなく、分散する傾向にある。
しかし、どの時代においても共通すること、それは「人はとにかく笑いたい。」という思いではないだろうか。生活に根ざしたたわいのない笑える話を、上手く説教に取り入れていたという和尚さん。例え生きることが苦しくとも、ひと時の笑いが人を救うこともある。そんな手助けをしてくれる、話術に長けたお笑い芸人が、これからもたくさん登場することを希望する。
(フリーライター:山本美奈子)

