プロジェクトNo.2 フルーツジャムやコンフィチュールに関するアンケート
(有効回答者数 586人)
■36% いいえ、知りませんでした。
■38% その言葉自体初めて知りました。
呼び方ひとつでわかれたジャム業界の明暗
「ジャムはどうやって食べる?」
この質問をして返ってくる答えの9割が、「パンに塗る」。
どの家庭の冷蔵庫にも、かならずジャムが入っている。好みにもよるが、イチゴジャムとマーマレードは冷蔵庫のなかでもツートップだろう。「バターを塗ってからイチゴジャムがお気に入り」という人も多い。
しかし最近、そのジャムの売れ行きが不振だという。特に20〜30代の女性のパンの上にはジャムとは異なるものが乗っているらしい。
それは、コンフィチュールである。耳慣れない名称だが、何のことはない。フランス語でジャムのことである。専門的には製法も少し異なるそうだが、一般的には同じものと理解して良い。
では、ジャムが売れず、コンフィチュールが売れるのはなぜか?
冒頭の質問でも分かるように、ジャムはパンに塗るという利用法にとどまる。しかし、コンフィチュールには幅広い利用法がある。ヨーグルトに入れたり、料理の隠し味にしたり、お肉に添えたり、サラダドレッシングのベースにしたりと、アイデア次第で利用法は無限に広がる。また、その種類も格段に多い。イチゴ、白桃、パイナップル、梅、杏、メロン、さくらんぼ、赤プラム、黄桃、かぼちゃ、青リンゴ、トマト、アボカド、キウイ、オレンジ、洋梨と挙げればキリがない。
ジャムという名称をコンフィチュールと呼び換えたから売れたわけではない。コンフィチュール生産者に「商品は、使い方と一緒に提供されなくてはならない」という親切な販売姿勢があったからだ。
同じものでも使いかたを変えれば、別のものに見える。当然、見せかたも呼びかたも変わるのだ。
付記: コンフィチュールがフランス語のジャムの意味であることを知っていたのは、回答者数のうち26%に過ぎなかったが、そのうちの74%が女性であった。また、65%が40歳未満であった。そのことから、コンフィチュールを知っている層はごく一部に限られているが、その特定層をきっちり囲い込んでいるため売上につながっているのだということが想像できる。
執筆:増井雄一郎(株式会社らくいち)
編集:長野稔樹(株式会社らくいち)

